
開催イベントの報告
2025/09/07
インクルーシブ保育 『ともに遊び、ともに学ぶ―実践より考えるー』
2025年8月23日、インクルーシブ保育「ともに遊び、ともに学ぶ―実践より考えるー」を、目(サガン)令子先生をお迎えして開催しました。
目先生は、子ロバキッズひろばで長年施設長として、子どもたちの養育・職員指導に携わり、そして保護者の気持ちに寄り添い、豊富な経験と知識をお持ちです。
今回の講座内容も、日々の保育園での悩みや実際の保育への手立てを、目先生の実践を交えながら分かりやすくお話ししていただくことが出来ました。
「なるほど・・・ほんとにそうだよね」と、参加者の皆さんも保育園の子どもたちの日常を思いながら、納得し実感したのではないだろうかと思いました。
また、「大人から見てちょっと困る子はその子も困っている」「何で困っているのかな?未学習と誤学習」というお話がありました。
未学習とは
例えば、遊んでいる玩具を取られたので叩いた、取られたらどうしたらよいのか?まだスキルがない、正しい行動を習得していないので、丁寧に“玩具を取られたら返してね、と言って返してもらおうね”と伝え行動に移し、スキルとして出来る行動を増やしてあげる、ということです。
誤学習とは
例えば、「お菓子を買って!!」と、スーパーで泣き叫ぶので、“お菓子を買ってしまった”、欲しいものは泣き叫ぶとよい、と誤学習をしてしまう、ということです。
何となくわかっていたことを、子どもの行動を理論的に整理していただいたことで、頭の中もすっきりし、明日からの子どもの捉え方や保護者対応にも役立つように思いました。
「障がいとは何か?世界保健機構の捉え方」そして「ヘレンケラー“障がいは不便であるが不幸ではない”という言葉」を教えていただきました。改めて私たちの役目は何か?と考えさせられたような気がします。
これから、ますます高齢化社会になる中で、障がい者の問題だけではなく、自分自身の問題としても捉えることが出来るのではないでしょうか。
インクルーシブとは、障がいがあろうとなかろうと、文化的背景や国籍・宗教・性的指向や性差で人を分けることはなく皆同等に“人”である、ということです。お話を聞きながら、心から、社会全体が優しい目線で向かい合えるような世界に方向性を見いだせたらいいのにな、と思いました。
目先生のお話は、少し早口だけど(笑)しっかりと耳に届き、ころころとした優しい声が心地よく、時々笑いも起こりながら、あっという間の2時間30分が過ぎました。
目先生、ありがとうございました。
















