
きままな「あそまなブログ」
2025/06/24
6月は芸術の初夏??となりました!
6月6日に「京セラ美術館」に「草間彌生-反復と増殖ー」の展覧会に行ってきました。
草間彌生は、1929年長野県松本市で誕生し、実家は種苗問屋を営んでいたようです。幼い時に、統合失調症により幻視や幻聴に苦しみ、その苦しみから逃れるために、絵を描いたといわれています。既に10歳では、代表作の水玉と網目模様をモチーフにした作品があるようです。
今回は1979年から、手掛けた版画作品の展示でした。今まで見たことのないような富士山を題材にした連作も見事でした。1929年に誕生し、今年で96歳の草間彌生の近年の制作活動の様子も映像で映し出されていました。
日本人離れしたインパクトのある風貌と、じっと見据える鋭い視線に強く惹かれます。
女性が職業を持つのも難しい時代に、さらに日本を飛び出し世界の第一線で生きてきた草間彌生は、自分の求めるもの、そして自分は何者であるかを問い続け、自分のアイデンティティを確立し、常に何かと闘いながら生きてきたのでしょう。
最後にこんなメッセージが書かれていました。
メッセージタイトル「戦いの後で、宇宙の果てで死にたい」
「全ての人々に愛はとこしえと叫び続けてきた私、そして、いつも生きることに悩み続け、芸術の求道の旗を振り続けてきた・・・そして、もっともっと愛を世に叫び刻印を残したい・・・世界の争いや戦争やテロや貧富の泥沼を乗り越えることも、心から願ってやまない・・・深々と青い空のしとねで、ゆったりと眠り続けるだろう、そして、地球にサヨナラを告げるのだ」
今だ現役の叫びですね!何だか、じわーっと感動してきます。
6月13日には、前から行ってみたかったアサヒグループ大山崎山荘美術館に、夫とともに行ってきました。
JR山崎からシャトルバスが出ています。バスで5分位です。歩いて行けるかなあ、と思ったのですけど、小高い山の上でずーっと上り坂です。バスに乗ってよかった!と思いました。
バスは小さなトンネルの前で止まり、そこから美術館へのアプローチになっています。
自然豊かな小高い丘の上に美術館はあり、洋風の建物が現れると外国の風景のようです。大山崎山荘美術館は元は実業家・加賀正太郎氏の別荘だったようです。平成に入り取り壊しの危機にあい、アサヒビール株式会社が京都府、大山崎町と協力して、山荘の復元整備し美術館として現在に至ったようです。
展示物は、1920年代に思想家の柳宗悦らを中心に始まった民藝運動でつながった、河井寛次郎、棟方志功、富岡憲吉、バーナード・リーチ等の作品がありました。何だか豊かな自然の中にたたずむ古い洋館に身を置き展示物を眺めていると、そのころの人たちの話声が聞こえてくるようです。
とても良い時間を過ごせました、皆様もぜひ一度訪れてはいかがでしょう。


















