
きままな「あそまなブログ」
2025/05/06
城崎温泉ふれあい旅行
何気なくテレビを見ていると、城崎温泉の街並みが写されました。夫と「そういえば・・・私たち城崎温泉って行ったことないねえ」「ホントだな、行ってみようか」と。いうことになり、早速行ってきました。
途中、「玄武洞公園」に、寄りました。国の天然記念物「玄武洞」、160万年前の火山活動により山頂から流れ出したマグマが冷えて固まり出来た、と案内に書いてあります。160万年前・・・すごいなあ・・・自然の作り出した景色は芸術的で圧倒されます。
玄武洞を後に、30分足らずで城崎温泉につきました。こじんまりした小さな温泉街です。
チェックインするには、少し早く着いたので観光案内にある「城崎文芸館」や「麦わら細工伝承館」に行くことにしました。
「城崎文芸館」は、城崎温泉にゆかりの深い文人たちの本・書簡などが展示されていました。志賀直哉の私小説「城崎にて」を読んでない私は、「なるほど、東京山手線の接触事故での治療のため城崎温泉に来ていたのか…」と、ちょこっと知識を得ました。
「麦わら細工伝承館」の作品には驚きました。寄木細工??のよう・・・と、思ってみていると伝承館の職員の方が親切に説明してくれました。映像でも見せていただき、麦わらの細かい作業と素晴らしい技術に心から感心しました。1830年ころ、シーボルト博士も日本の美術品として国に持ち帰ったそうです。しかし現在「麦わら細工」は、日本で唯一城崎でしか生産していないそうです。
麦わら細工に心惹かれお土産物屋さんに手ごろなものはないか探していると・・・「みなとや」さんに、素敵な「麦わら細工のボンボン入れ」がありました。でも~高い!!
私が、“あれこれ”迷いお邪魔していると、お店の方が親切に今の麦わら細工の現状を話してくれました。「その値札が付いてないのは売り物ではないのですよ。もう、そこまでのものを作れる人はいません・・・」そうか、日本の伝承工芸の技を継承していくのは、大変なんだな・・・と、思いました。
高額の麦わら細工は諦め、他の棚を見ていると真っ赤な着物を着た「卯三郎こけし」に一目ぼれです。「みなとや」さん曰く「このこけしは掘り出し物ですよ、古いもので、そのままの値段にしてありますが、今なら倍はしますよ」値段が倍になる!!即決!
城崎温泉では、外湯めぐりは4か湯入り、志賀直哉の心境??に至り、旅館「月本屋」さんを後にしました。そうそう・・・月本屋さんの楽しいスタッフの方には、可愛い千代紙で作る楊枝入れの折り方を教えていただきました。
城崎を後にして、出石市に寄り道しながら帰りました。「楽楽鶴」蔵元に行ったり、出石そばを食べたり・・・出石城跡から、出石の街並みの長閑な風景を見て・・・何だかとっても心安らぎ・・・まだ、こんな美しい風景に人は守られているのだなあ・・・と、しんみりした感動に包まれました。
今回はたった一泊の近場の温泉旅行でしたが、「みなとや」の方や「月本屋」のスタッフさん「麦わら資料館」の職員さん、「楽々鶴」蔵元の奥様等、たくさんの方とお話しして「城崎温泉ふれあい旅行」というところで、湯ったりと心まで癒されました。
皆様に感謝です!!